309kmロングライド(伊豆半島の今井浜)

檜原ヒルクライム(都民の森)の後で、再び伊豆半島に遠征したくなりました。
どういうわけか、自分の中で「都民の森」と伊豆半島は、サイクリング体力を測る指標になっています。
というわけで、先週に都民の森へ行った後という事で、今回は伊豆方面に遠征しました。

あきる野市から伊豆方面に向かう場合には、神奈川県を通過しますが、海が見えてからもしばらくはまだ神奈川県です。風景はもう立派に伊豆半島なのですが。

そして、ここに立ちはだかるのが坂の連続です。自転車で通行可能な旧道は、街と街を繋ぐ道すべてが丘の上にあります。この為、街を1つ過ぎる毎に小さなヒルクライムが存在します。これも1ヶ所ならさほどキツくなくても、遠征先で且つ数も多いのです。それ以前に私の所からは最初に八王子~橋本間の坂もあります。行きはそれがウォーミングアップにもなりますが、帰りには疲れ果てた体に鞭打ってきます。そして、家にたどり着く頃には、もうロングライドなんてするものか!と考えるに至ります。それでも繰り返すのは、困った事に体が再びそれを欲してしまう為です。

単独サイクリングの気楽な所は、行き先もルートも思い付きで決められる点です。最近の自分はグループで出かけるイベントも楽しんでいますが、たまに一人でふらふらと出かけたくなる放浪癖も依然として健在です。

今回は02:00に起きて3:00(なんでいつも支度に時間がかかるんだろう!?)、いつもの伊豆方面ルートを辿りました。

  • –>八王子–(R16)–>橋本–(R129)–>厚木–(R246)–>平塚–(R1)–>小田原–(R135; 旧道)–>真鶴–(R135; 旧道)–>熱海–(R135; 旧道)–>伊東–(R135)–(途中海沿いに分岐)–>川奈–(R135)–>伊豆高原–(R135)–>東伊豆町–(R135)–>稲取–(R135)–>今井浜

[全体マップ]

Imaihama_map

以前は稲取の往復で308km走りましたが、途中の観光寄り道をしなければ、ほぼその道のりで今井浜まで行ける事が分かりました。

前夜は23:30頃に寝て、翌02:00起きだったので、寝不足もいいところです。この寝不足が道中災いをもたらさなければいいのですが、と願いつつ出発。

最初の坂は、八王子へ向かう近所の上り坂で、近場のコースでは一番の急坂です。どうも調子が出ない。そのまま八王子~橋本間の三連坂に突入。この後半あたりで、ようやくメインエンジン始動。大丈夫なのかなあ?

もはや地図が無くとも中間の道のりが大体分かる、神奈川県内のいつものルートを通過。R129R246沿いは、相模川にかかる橋以外はあまり見るものがなく、ひたすら走行あるのみです。やがて、西方に足柄山が姿を表します。あの山は、崩壊してカルデラ化しなければ富士山より高かったのでは?と勝手に思っています。

やがてR129を大野の交差点で分岐して、平塚駅に向かって南南西の進路を取ります。平塚駅前でR1に入ります。今ひとつペースが上がりませんが、23月のブランクによって低下した体力が80%程度まで回復しているものと信じて、先を急ぎます。

[神奈川県縦断の風景]

IMG_0259 IMG_0262 IMG_0263 IMG_0264

そして小田原。昨年は一度だけ、ここまで無補給ノンストップで着た事がありましたが、さすがに水分補給だけはしないと、血液がドロドロになって血栓が頭に飛ぶという恐ろしい話を聞いて、今では少し(!?)賢くなりました。平塚で道端に止まって、水分補給と栄養補給。栄養も補給しないとカタボリックによって筋肉が分解消費されてしまいます。その栄養源として最近自宅で筋トレをしていた訳ではないので、小田原までノンストップという考えは改めました。

小田原から熱海まで、本当はノンストップで行きたかったのですが、そうはさせてくれないのがこの辺りの風景です。この地へ何度も来る内に、自分の中で撮影ポイントが数ヶ所できあがっています。それらの誘惑に打ち克つ事ができず、数ヶ所で記念撮影。これをやっていればどんな坂の連続も楽に通過できますが、時間を浪費します。日没までには小田原まで戻ってこなければならないので、悠長に観光している余裕はありません。何度も見ている(撮影もしている)場所なので、程々にして先へ進みます。

[小田原~真鶴間の風景]

IMG_0282 IMG_0285 IMG_0288 IMG_0289 IMG_0294 IMG_0296 IMG_0297 IMG_0300  IMG_0302DSCF7234 DSCF7235 DSCF7236

[熱海の風景(観光中心地)]

IMG_0312 IMG_0314 IMG_0315 IMG_0319

[熱海の風景(トンネル抜けた先)]

IMG_0323 IMG_0324 IMG_0326 IMG_0328 IMG_0330

この辺りも、ちょっとした展望台ができて、良い眺めです。家から丁度100kmくらいがこの地点です。そしてトンネルが次々と出現します。ライトの調子は要確認です。

遠征先で体力を奪う坂の連続は、先週の都民の森を思い出させます。しかし、都民の森の場合は家から近いのもあって、帰りは下ってくれば済むのですが、伊豆の遠征は帰りの体力も必要です。
そもそも「行けるのなら帰れる」、という根拠の無い思想でロングライドに行くので、大体は往路の終盤で疲労もかなり溜まってきます。それで帰れなかった試しはないので、気にせず目的地を目指します。今回は今井浜を目指しましたが、行ければ行くといったいい加減な単独ロングライドでした。

途中の熱海で、これまた何度も写真撮影をしている場所で、しっかり記念撮影。ここでのタイムロスを何とかしたいところですが、これはまた今後の課題です。

[宇佐美の風景]

IMG_0337 IMG_0339 IMG_0340

[伊東の風景]

IMG_0342 IMG_0344

[川奈の海岸風景]

IMG_0345 IMG_0348 IMG_0349 IMG_0350 IMG_0351 IMG_0352 IMG_0353 IMG_0354

今回は城ヶ崎の観光をスキップするので、川奈からは海側の道(これもアップダウンが多い)ではなく、R135経由で行く事にしました。川奈の海沿いからR135までには、100m程度一気に登るミニヒルクライムがありますが、それを過ぎればR135は国道だし、あまり厳しい坂はもう無いだろうと思っていました。が、伊豆高原のR135を甘く見ていました。そこにはロングライドで疲労し始めている脚を消耗させる長~い坂が待ち構えていました。頂点を過ぎて東伊豆町へ向かって下りる坂も、これまた長いのです。これを帰りは登るのかあ…と思いながら先へ進みます。

東伊豆町の標高の低い海沿いの道を走りながら、ここでは撮影を控えました。この辺はあまり来ないので、本当はゆっくり写真撮影をしたかったのですが、一度停止すると巡航速度まで加速するのに体力を浪費するので、敢えてパス。次回は熱海での撮影時間をこちらに割こうと思いました。

そして、昨年の最長ロングライドの終着点、稲取に来ました。ここまで来れば往復300km、と言いたいところですが、前回は城ヶ崎の観光寄り道があっての308kmだったので、ストレートに来ると微妙に足りません。

[稲取の風景]

IMG_0364 DSCF7269 DSCF7270

そのまま稲取を通過し、もう少し先にある今井浜に到着。ここまで来れば、寄り道しなくとも往復で300kmは確実に超えます。願うらくば、310km

稲取付近から見えた今井浜の白い砂浜は、来てみると何だか寂れていました。1世代前の人たち(団塊世代)の中には、この辺りへ新婚旅行に来た人たちもいたと聞いています。この日の今井浜は、有名な観光地というよりも、田舎の静かな浜辺でした。それはそれで、個人的には好きです。もしかすると、海開き前の静けさだったのかもしれません。真夏に来れば賑わっているかもしれません。まあ、真夏にここまで自転車で来られる自信もありませんが(笑)。

静かな砂浜をのんびり眺めている時間はなく、日没までに小田原へ到達するという課題が待ち受けています。時間はぎりぎり。体力は、いつものように帰りながら補充する事で、まあ何とかなるでしょう。

[今井浜の風景]

IMG_0377 IMG_0383 IMG_0384 IMG_0388 IMG_0389 IMG_0391 IMG_0397

伊豆半島に遠征すると、毎回神経をすり減らすのがトンネルです。熱海以南でトンネルが出現し、長い物で800m程度、そして中間付近に照明が無いものなど、かなり危険な区間もあります。自分が伊豆方面のロングライドを始めた頃は気付きませんでしたが、いくつものサイトで伊豆半島のサイクリングの危険性が伝えてられているようです。暗がりで視界が悪くなると、バランスを保のが難しくなります。危ないと思ったら、路肩から離れ、(これも安全とは言い難いですが)レーンの中央寄りに回避した方がよい場合もあります。暗がりのよく分からない中で、路肩の縁石に引っ掛けて転倒すれば、後続車に跳ねられて即死する可能性もあります。レーンの中央に寄るのもクラクションでどやされるかもしれませんが、トンネル内に響き渡る大音響に耐える神経の図太さを持てば、何とかなります。とにかく、暗がりでライトの光量が不十分と感じたら、路肩は避けるべきです。そうは言いながらも、

こういった究極の選択にならぬよう、伊豆方面に行く時は十分に強力なライトを装備した方がいいです。それと、テールランプも2ヶ所以上付けておきます。自分の場合は、テールランプは十分に付けてありました。トンネル内走行の危険性と注意点については、他の方のブログなどを参考にされるとよいと思います。

話は戻って、途中、網代のコンビニで休憩と栄養補給。これまで少しずつ食べていたので、この辺りでしっかり食べようと思い、焼肉弁当を食べました。どうやらこれが後に災いしたようです。熱海を過ぎる頃には、すっかり胃がもたれてしまい、小田原に着く頃には軽い吐き気すら覚えました。とにかく、胃が働かなくては、栄養補給がままなりません。仕方なく、途中のコンビニで何度も止まりながら、栄養ドリンクやハイカロリーな炭酸飲料などを口にして、走行に必要な燃料を確保しました。それでも、胃の調子は一向に改善せず、よほど吐こうかと思いましたが、何とか辛抱しました。そういえば、道中コンビニでつまみ食い程度の補給ばかりしていたので、これも良くなかったのかもしれません。どうも自分は、単独サイクリングでは食事をいい加減に済ませてしまう傾向があります。

[小田原の風景(帰路)]

IMG_0399 IMG_0402 IMG_0404

全身の筋肉はこのロングライドに十分耐えてくれましたが(事実、筋肉痛は思ったより軽いです)、内蔵がまだ耐えられなかったようです。前夜の寝不足が祟ったようです。思えば、昨年三浦半島を1周した時も、吐き気こそ覚えませんでしたが、体調がすぐれなかったものです。あれもやはり寝不足が原因でした。

帰宅してから風呂に入り、その後で体重計に乗ってみると、体重が2kgほど減っていました。これで体に寄生する脂肪を少しは減らせたかと思うと、成分分析の結果、なんと

消費したのは筋肉の方でした。

ショックです。これからまた筋トレして取り戻さなくては・・・。

そうは言っても、あれだけ運動すれば、脂肪も当然少しは燃えたと信じたいものです。短期的な効果に一喜一憂せず、長期的に努力していこうと思います。

【当日の走行データ】
・時間:
14:36.33[h:m.s]
・距離:309.56[km] (僅かに記録更新!)
・平均速度:21.2[km/h] (帰路で低迷)
・消費カロリー:5,446[kcal]
・体重の変化:63.8[kg]–>61.8[kg]

5 thoughts on “309kmロングライド(伊豆半島の今井浜)

    1. Hi, cyardin.
      Thank you for your comment. Although I had no time to write my article in English that day, I hope you enjoyed my photos.

      1. That’s OK. Google translates well enough that I can read about your adventure. Hope the new bike is doing well

Leave a comment